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先生方の作品集


エッセイ

若者のことば(その1)」

西川嘉伸

最近、見なくなったが、テレビのコマーシャルで、年配の女性が「チョー薄いわ」と言うと「そんな言葉、どこで覚えんたん?」とやり返すのがあった。「非常に」とか「きわめて」などの意味で「超」をそのまま使った言い方が流行っていた。

いまも、あまり聞かなくなったが、完全に消え去ったわけではないと思う。「ちょー」と同じ意味で、流行ったのは、「めちゃ」である。これは、広辞苑にも当て字として載えられている「滅茶苦茶」と同義語で、それを略して使われているものである。

また、若者達に間で流行して広がり、大人の間でも少なからず使われている「マジ」は今も健在である。恐らく、「真面目」からきた省略語であろう。「冗談ではなく、真面目に言っているのか」というのを「ええっ。マジで」と簡略化した言い方になっているようだ。

その反面、余計な言葉付加えることもある。あるホテルで、忘れ物した老人が若者から、「メガネのホウお渡しします」と言われていた。このような名詞のあとに「ホウ」をつけていうのは、あまりいい言葉とは思えない。

また、最近、一時大流行して、今少し低調になり始めたのが「から」である。以前にコンビ二エンス・ストアーへ行くと、「いらっしゃいませ。こんにちわー」で始まり、品物を購入してレジで、千円札を出すと、「千円からお預かりいたします」と言われることが多かった。この「から」は昔から使われていた言葉を省略したものではないし、語源も分からない。千円をお預かりいたします」で充分なのではないか。わざわざ「から」を使うことによって「ナウい」感じがあったのかもしれない。しかし、意味は通じるが、決して、正しい日本語でもなければ、美しい日本語の使い方でもない。いま、日本語を学ぶ外国人も増えている。正しい日本語を守りながら広めていきたいものだ。

若者のことば(その2)」

つい先日のことである。連絡することがあってある会社に電話をした。最初の電話に出たのは、若い女性のようであった。「○○さんはいらっしゃいますか」と聞くと、や「ワーいないです。席をはずしています」と言う答えが返ってきた。一瞬、意味不明と思ったが、「○○はいないです」というべきところ、○○を省略していたのである。

この言い方は,コンビニエント・ストアーでも耳にしたことがあった。「これのもう一回り大きいのは、ありませんか」と訊ねたところ、「ワーないです」ということばが返ってきたのである。

さらにもう一つの体験をご紹介したい。あるご家庭に電話をして「ご主人様はいらっしゃいますか」というと、「外出しております」との答えであった。声から判断すると若い女性で、娘さんらしい。「それでは、奥様はいらっしゃいますか」というと、「モーいないです。一緒にでかけています」ということだった。「モー」は、すでに出かけていない、という意味ではなく、父も母も不在であるという「も」なのである。確かに、主語を省略しても,助詞だけで意味は通じるが、聞いていて決して感じがいいものではない。

その反面、余計な言葉をつけたしている場合もある。たとえば、酒場に行ってビールと枝豆を注文すると、サービスの女性がそれらを持ってきて、ビールを卓上において、「これが枝豆になります」という。私だけかも知れないが、この「なります」という言葉に抵抗を感じるのである。はじめから枝豆になっているではないか、と言わないまでも、どうも気になる。

また、「ちょっと事務所の方へ行きたいのですが」と問いかけた時に、「その右側のドアから入っていただくカタチになります」などと言われたこともある。この場合、カタチということばは不要だと思う。「右側のドアからお入りください」で充分であろう。正しい日本語、美しい日本語も私達が大切した
い貴重な財産である。


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